大学院生の引きこもりが3年かけて卒業を目指す日記

なんとか卒業して社会人になってしまったのでタイトルどうしようか検討中。大学時代の専攻は有機化学のすみっこ、今は混ぜ物系高分子材料メーカーの新入社員です

R&Dでの研究と事業部での開発の違い

・研究職と開発職の違いは何なのだろうか。そして私はどちらをやりたいのか?

・最近は研究のことを、R&D(Research and Development)とかオシャレに言うことがあるらしい。最初何を言っているのか分からなかった。

・R&Dでの研究と事業部での開発は何が異なるのか。多分企業によって解釈が異なるところだと思う。どちらにどれだけ人を求めているのか、それぞれどんな人を求めているのか、必要だと考えている能力は何か、企業によって異なると思う。そして私はそこが知りたい。

・どうやら機械の分野とかは、研究と開発設計は大きく違うらしいとセミナーで就職の人が言っていた。私が見てきた中では、化学系は両者結構シームレスだと思う。研究で3年やった後事業部に移って6年やってその後技術営業で製品を売って、とか普通だし。

 

・私の解釈では、研究と開発の両者に大きな違いは無いと考えている。特にミクロな部分の違いは無いと考えている。

最近の私の解釈では、「研究とは課題解決である」と考えている。それはR&Dも開発も変わらないと私は考えている。
お客様に近い段階か遠い段階かの差であり、R&Dで行う研究だって最終的には製品化を見据えて研究を行うわけで、客を意識して研究を行う必要があることは変わらないのではないか?
個人的に思うのは、R&Dに必要とされていることはマーケティングセンスで、開発に必要なことはスピード感だと考えている。敢えて言えば、そこが両者の大きな違いなのではないかと。ここはさらなる勉強次第で解釈は変わると思う。


・で、私の解釈はそうなっているので、私としては研究でも開発でも別にどちらでもいいのですね。私の求めている「研究」という行為、技術的な課題に対して解決策を考え、実行するサイクルを回す行為はどちらでもできると考えています。
・大抵の企業は「技術系総合職」で募集するし、その中でも「研究開発職」で募集する。つまりどちらかしかやりたくない人は企業も求めていないのだ。ただし最近は職種別採用が盛んなので、研究職と開発職を分けて募集する企業もたまにありますね。

 

・まあ敢えて選べるとしたら、現在の私は事業部での開発の方が興味がある。この理由の言語化は難しいのだが、以下頑張って羅列する。
・そもそも企業は開発職の方を多く求めているような気がする。そちらの方に人数を割きたがっているように感じる。
・現在は全く世の中の役に立たない研究を行っている。今度はもうちょっと商品に接近した研究を行ってみたい気がする。どうやら自分のかかわった製品が世に出ることは大きなやりがいらしいので、私も実感してみたい。
・先に述べたように、私はR&Dにはマーケティングセンスが必要だと考えていて、私には持っていないから。新人にやらせるものではないのでは?と思うから。

・既に世に出ている製品についての方が就活生として語りやすい。


・ただ本当に敢えて言えばなので、正直よく分かっていない。

・この内容をキャリアカウンセラーに相談したら「別に研究と開発について定めなくていい。どちらでもいい、の人を企業は求めている」と言われた。本当に?信じるよ?

 

 

以上、思考の言語化でした。

実現できるかは置いといて今年やりたいこと

新年は意識が高いですからね、今年やりたいことを羅列したいと思います。抽象具体問わず思いついた順に羅列します。今は躁ですからね、実現不可能そうなやりたいことがどんどん浮かんでは止まりませんね。

 

 

・裁量高く生きたい。計画を立てて生きたい。

・(内定を取る。正直以下のやりたいことはすべて内定を取ってからじゃないと心理的に暇じゃないから出来ないと思う。)

・【解消できるコンプレックスは解消しておこうキャンペーンを施行したい。】

有機化学の知識をもう一度つけたい。有機化学4を再履修して今後こそSを取りたい。

・院試をもう一度解きたい。そもそも問題も解答も失くしたので誰かに懇願してコピーさせて貰いたい。

・正直物理数学ももう一度基礎から叩き直したいが25歳になって衰えているし無理かもしれない。

・体育会系の部活に所属した経験が無いコンプレックスを解消したい。でも具体的にどうしたらいいのか分からない。私の持ちたい体育会系的素養は、「長時間のトレーニングに耐える」「レギュラーにかけらも選ばれなくても耐える」の2つ。

・高校時代の総合的な学習の時間の課題がまともにできなかったのでもう一回やりたい。当時のテキストが無いから何を目的にやればいいか分からないが、今ならまだ病まずにできる気がする。

 

いぶきちゃんと1回くらい遊ぶ。私から誘う。温泉に行くか美味しいもの食べるかしたい。

有機合成化学協会誌くらいきちんと読みたい。

・休日死んだように過ごしたくない。いわゆる充実した休日を過ごしたい。

キーマカレーを自作する。

・おすすめ神楽坂ランチリストを作りたい

・メンヘラの精神構造を精読する

・もっと小説や学術書を読みたい。

・英語力つけたい。大学受験時並みの英語力つけたい。テキストでもやるのが効果的でしょうか。

・電車でついはてブ見るのやめたい。

・メンヘラを寛解させたい。自己中心的な思考をやめたい。

・宝塚一回くらい見たい。日比谷の立ち見1500円

・派手な髪に染める。インナーカラーとかメッシュとか入れたい。

ヘアアイロンマスターしたい。

・要らない服捨てたい。

・文献紹介をキチンとやりたい。

・もっと論文が読めるようになりたい。論文を読める習慣をつけたいがつけ方が分からない。

・愛されるよりも愛したいマジで(kinkikids)。つまり誰かからの愛を渇望することを辞め、私が愛を与えられるようになりたい。

・筋トレしたい。体幹をつけたい。

・10貫3000円くらいのお高い寿司が食べたい。

・おいしい天ぷらやの天丼ランチ1000円が食べたい。

・飲み放題つき5000円みたいなちょっと高い飲み屋で美味しいディナーをしたい。イタリアンが理想。

・研究室の住み心地のよさを上げたい。加湿器があったはずだから発掘して組み立てたい。

・1回くらい一人カラオケ行きたい。安い時期ね。

・たまに聞く声優ラジオの公開収録に行く。

・シティースカイラインをめっちゃやりたい。しかし時間的にもPCのスペック的にも厳しいかもしれない。

私は博士に向いていない。

私は博士向いていないと思うんですよね。私は修士が向いている。だから万一来年内定が得られなかったとしたらもう一回留年する。

 博士に求められる力は「そもそも何をやるかを自分で生み出せる力」だと思っています。私にはその力は無いし、無い人間にも技術職の職はあると思って就活をしています。

 

 私が昔書いた増田(はてな匿名ダイアリーの記事)についたトラバを全文引用します。

https://anond.hatelabo.jp/20201004145252

大学での研究に関わる者です。私の主観に基づいた拙文ですので軽くお読み捨ていただけると幸いです。

まず、研究に向かない、ということは全く恥ずかしいことではないです。

アカデミックな研究の場合、私の主観では適性がある人が1割(最終的には自分一人で研究ができる人)、可もなく不可もない人が7割(最終的には誰かが道筋を決めてあげれば研究できる人)、適性がない人が2割(最後までかなり細かく指示を出さないと研究ができない人)ぐらいです。

大学や研究室によってこの割合は変わるのでしょうが、いままで居た大学で研究に適性があると思った人はやはり1割前後ぐらいでした。(東大でもそうでした。)

で、この適性がある1割というのは、頭の回転の良さや思考の深さではなく、その人の性格によってほとんど決まっているように感じます。

その性格としては、図太く、楽観主義的で、かつ超強烈な自我をもっている人がほとんどです。

大学での研究の目的が今まで人類が知らなかった知見を提供することである以上、多数の批判に晒されながら先を越されないように自分の主張を通さないといけないため、そういう人間だけがサバイブするのかと考えます。(ちなみにお世辞にも良い性格といえる方は少ないです。本当に。)

また企業の研究職に向いているかどうかですが、誰かの立てた道筋があれば研究できる人になれれば間違いなく活躍可能です。(というより修士卒はそれが求められているようです。企業の求めたミッションに沿った研究ができる人間が欲しいようなので)それは知識と経験でできるようになります。これができなかった方(適性がない人)たちは言語技術(自分の意見・考えを言語化する能力、相手/書物の意見・考えを理解する能力。巷で言うコミュ力ではなく)があまりにも低い方たちでした。ちゃんと自分の考えを言語化できるあなたなら問題なくできるようになると思います。

とりあえず研究のテクニックを学ぶ、という気持ちで研究室に行ってみてはいかがでしょうか。それは研究職以外でも役に立ちます。また、仮に研究職は絶対嫌だとなっても、何も恥じることはありません。あれは労力の割にはリターンが少ないかなり頭おかしい行為ですので。まっとうな感性の持ち主であれば普通嫌になります。

以上、ご自愛ください。

 

 

私、最終的な研究上の目標は外部に決めてほしいのです。教授や上司や会社に決めてほしいのです。そして、それはそんなに悪いことではないと思っています。修士はそれでいいと思っています。

私が大学院で「どうしてこんな研究をやってんだろ」と思った時の心の支えのひとつには、「まあ先生が作れって言ったしな。」があります。割合としてはすごく大きいです。「こんなクソみたいな何の役に立つか分からないものを作っても、まあ先生が喜んでくれるならそれでいっか」と思ってやってきました。これが自分で決めたテーマだと、多分「そもそもこんなテーマでよかったのだろうか」と悩んで病むと思うんです。

 

 他の分野を全く知らないから何とも言えないのですが、院生の研究でも「研究テーマを見つけるまでが8割」みたいな分野って多分あると思うんです。特に文系の研究はそういうイメージがあります。一度文学部の友人が卒業研究をどうやったか聞いたことがあるのですが、研究テーマを決めるのがゼミで、毎週「こういうことをやりたい」ということを発表して、それの修正とか無理そうだからそもそもの変更をして、大体10月くらいに方法論まで固まって、後は実際に作業を行うのだと言っていました。私には多分それは出来ない。「こういうことをやりたい」が多分出てこない。出来る人を本当に尊敬している。

 有機化学なんてゴリゴリの実験系の分野なので、ラボに入ってすぐに教授からテーマを与えられて、最初の方は教授からやり方も指定されて、まあ修士1-2年になれば割合方向性はこっちが勝手に決める(教授には許可を取る形になる)に近くなっていく。その程度なら修士の2年間でどうにかできるようになってきたので、それで許してほしいのです。1からテーマを創出することは私には苦痛なのです。「○○のような特性を持つ化合物を作る」くらいの目標は外部が決めてほしい。

 

 高校2年生の総合的な学習の時間に行った研究のまねごとが私にはすごく苦痛で、あの経験から私は博士に向いていないと判断している。博士にはあれを楽しく行う能力が必要なのだと思う。あれを楽しく行える人間が、新しい研究分野を生み出せるのだと思う。私はそれは出来ない。少なくとも17の私にも今の私にも出来ない。それでもお給料が欲しい。職が欲しい。

 高校時代の総合的な学習の時間は、7月までに行いたい研究テーマの候補をいくつか挙げて(その時点でものすごく苦痛)、その研究を行うためにはどのような方法で行えるかを2学期に考え(これもノウハウが無い。苦痛。)、冬休み~1月に実行し、2月に報告書としてまとめるという形式でした。

 いやーもうこれが本当にできなくて。思い出すのも黒歴史ですけどなんか適当に調べ学習して無理やり提出したような気がします。本当に苦痛でしたね。不登校になりかけましたね。

 自由研究とかもものすごく苦痛でしたね。だからやったことないですけど。

 大学や高校での学生実験レポートが苦でなく本当に楽しかったのは、目標ははっきりしているからです。どんな実験を行うかは学校が指示してくれるから楽しく書けたのです。

 

 

ちなみに大学時代にうっかり化研(化学研究部)に入って、2年生になるときになぜ辞めたかって、研究テーマを生み出すということが苦痛で苦痛で仕方がなかったからなのを思い出した。それが苦痛すぎて大学生活を投げ出して半年引きこもった。私は研究テーマを生み出すということにアレルギーを持っている。ノウハウが分からない。正直これで企業に行って働けるか?大丈夫か?

私が辞めた後の同級生はどうやって研究テーマを編み出したのだろう。凄いなぁ。やり方を教えて欲しいなぁ。

 

 

もし今高校時代に戻ってやるとしたらどういうことを研究テーマにするかな。

まずね、研究テーマを生み出すためには周辺分野をある程度調べる必要があると思うのです。そうでないとまず先行研究で行っていないことが何だか分からないと思うの。私が行う研究に価値があるかどうかが分からないと思うの。

あとね、こういうのは方法論から逆算するべきで、だって高校生が使える研究手法は限られているのだから、例えば高校生が今私が行っているような有機合成実験を行えない。

 せっかく有機化学を専攻しているのでそれに関連して、高校生には何ができるかしら。でもこれをやった高校2年生の秋にはまだ有機化学を学習していないのですよね。うーん、まあそこには目を瞑って高校程度の化学の知識はある前提で考えるが。うーーーん。

 いやー、でも設備の無い高校生が理系の研究テーマを行うことは無理があると思うのよなぁ。多分文系のゼミみたいなことをやらせたいわけでしょ?でも文系のゼミにもある程度ノウハウとかあるわけでさ、全くの無から生み出すの無理に等しいのだけど。うーん。

 こういう時は過去の前例を参考にすればいいと私は大学院で学んだ。確かに高校生の私には前例を参考にするというノウハウは不足していたと思う。手元に無いから分からないので同級生が行っていたことの記憶を参考に考えることにする。うーーーん思い出せない。

 だって化学の面で言ったらたかが高校生が思いつくような研究はとっくに先行研究として行っていると思う。

 駄目だ投げ出そう。25歳の私にもこのコンプレックスは解消できなかった。悲しい。

 

 というか理系で考えたからダメだと思った。やはり文系の学問の方が学生には設備的に扱いやすい。

 こういうのは既存の学問に乗っかるのがいいのだ。今なら文化人類学とか社会学に興味があるから、その研究ノウハウを調べて(多分初心者向けの本はあると思う)、そのやり方をトレースしよう。上野千鶴子氏の著書は読んだことがある。あの辺の学問のまねごとをやりたい。

 でも高校時代に「文化人類学」も「社会学」も知らなかったなぁ。

 

 

 

 

 

母は、あなたは組織の歯車タイプで、リーダータイプにはなれないが、歯車だって組織に一定数は求められているのだから、就活ではそこを狙いなさいと言う。時代とともに段々求められなくなっているのは事実だが、組織の全員がリーダータイプでも破綻してしまうのだから(本当か?)、あなたみたいな自分の意志の薄いタイプだって求められているはずよと母は言う。それを心の支えにして就活をしている。私みたいな人間でも組織は必要としてください。お願いします。

 

 

グダグダ書いたが、私は博士に向いていない、と言うことと、それでも技術職で就職したいということを言いたかった。推敲せずに上げる。

今週は厄日

今週(2020年12/15-12/20)は大きな実験失敗を2回もやってしまって心が大きく折れている。ショックの赴くまま記録する。

 

・3Lのフラスコで反応をかけ、3 Lの分液ロートをせっせと回して作った、160 mmol、50 g、の原料の大量合成が大失敗だったことが分かりました。4-6時間かけてあんなに頑張って振った分液ロートは無駄だったらしいです。さらにこの分液ロートとフラスコの汚れが全然落ちません。しんどいです。あと実験はやり直しですしんどいです。

・ザンドマイヤー反応だったのですが、原因はおそらく分かっていて、ある試薬を滴下すべきところを誤って一気に入れてしまって、原料が分解してしまったと考えられます。後輩が自分用のメモに書いた適当プロシージャを信じるべきではなかったですし、さらに上の先輩のプロシージャを読み込んでおくべきだったですし、実験前に思考実験をするべきでした。さらに言えば反応の原理的な面で考えても、この段階は普通に考えて滴下だったと思うので(ザンドマイヤーは低温を保つことが大事なのは学部時代に習う)、やはり私の確認が甘かったということになる。

つまり反省点としては、

①事前にプロシージャを読み込んで作業内容の意味や原理を確認しておくべきだった

②後輩を信用しないことまで含めて私の責任だった

③敢えて言えば、実験が失敗くさいぞと思った段階で早めに見切りをつけるべきだったかもしれない。

という感じになりますかね。来週やり直しです。頑張りまーす(しんどい)

 

・12/18(金)、学部の4年生の時からせっせと取り組んでいた、大環状化合物の精製を、GPCという機械で6時間くらいかけて、500 mg(ステップ数と精製の大変さを加味するとすごく大量)の精製をようやく完了して、最後に分液ロートを用いて塩基で振るのですが、その時の受けの三角フラスコがどうやら割れていたらしく、すべて実験卓にぶちまけました。もうショックでショックで仕方が無くて。

・最初何が起きているか全く分からなかったですよね。その後我に返って急いでこぼれた溶液を綿でふき取りました(溶液をこぼしてしまった時の回収方法として、綿に吸わせてそれを溶媒で洗って回収するのがうちの研究室では一般的です。ティッシュよりも回収率が高いです。他のところでもそうですかね?)。

・こぼれてしまったのがショックでショックで。深夜の2時に号泣しながらこぼれた溶液を回収して、わずかにこぼれていなかった溶液をもう一度分液しました。本当に悲しい。まだふっきれていない。失恋と同等くらいに悲しい。愛しい娘が交通事故で意識不明になったようにしんどい(経験は無いので分かりませんが)

・だってこの化合物の合成も精製もめちゃくちゃ大変なんですよ。まず合成は9ステップかかるし、何より精製が本当に大変で大変で。ある1段階の中間体Aと目的物Bと、精製が大変な段階が2つあるんですけど、両方とも窒素を含む化合物でカラム中でめちゃくちゃテーリングしてしまって、酸性シリカを用いたり展開溶媒に塩基を混ぜたりしても全然解決しなくて、本当に精製に苦労するのですね。

・中間体Aは6時間くらいかけて極性低めの溶媒でゆっくりカラムした後、再結晶を2-3回繰り返せばどうにかきれいになります(このノウハウを確立するのにも半年くらいかかった。)。そして目的物Bの精製も結構大変なステップをかけて精製していて、①注意深くカラムをして低極性のゴミと分離する(ゴミはリンモリを用いて焼かないとTLC上でうつらないし見えにくいしテーリングするモノはゴミが出きらないうちに出てくることはままある)、②GPCで高分子量のゴミと分離する(これも分子量が近いゴミがあるのか結構長時間かけないと分離しなくて、10周くらいしてそれでも若干被るから手前のところは諦めるといった感じである。しかもこの目的物を用いて大事な反応開発を行うのですごく純度を上げたい。そのため丁寧に精製する必要がある。)のような手順を踏む必要があるのですね。もちろんこのノウハウを確立するのにもものすごく時間がかかりましたよ。最初にこの目的物の合成時代を達成したのは学部4年の12月くらいだったので、つまり丸2年くらいかけてこの化合物の精製と格闘してきたんですね。

・というわけで、その、大変だった精製の集大成として、ようやく精製を完了させた目的物が、あの汚い実験卓にぶちまけられているんですよ…?信じられないですよね…?

・どうにか1/3くらいはこぼさずに回収できたので、それを救いと致します。

・一応回収したぶちまけた目的物はいつかカラムから精製し直しですが、まだ心が折れているので多分半年くらい放置すると思います。

・というかもっとふき取りやすくてきれいに見えやすい実験卓を導入してくれればいいのに。でもまああの素材を用いている理由もあるのだろう。汚れが目立つのは利点でもある。

 

・この反省点として挙げられるとすれば、

①フラスコが割れていないか確認しておくべきだった

②引き出しの中で割れてしまうような雑な器具管理をするべきでなかった

③そもそも夜中に1人で実験をあまりやるべきでない

④水曜日の失敗を挽回しなければ、という思いは無いわけではなかったので、そのような思考はやめる。水曜日のような大きくショックな失敗をしたときは冷静な判断が出来なくなりがちだから大事な作業は行うべきでなかった(言い訳すると、目的物が大事ではあるのですが、もうノウハウを確立した精製方法であり、この精製作業は時間かかり手間でありこそすれ、難しくはないのですよ)

の4つあたりが挙げられるでしょうか。

 

 

・私はやはり研究職は向いていないのではないか?注意欠陥障害者に研究職なんて最もなってはいけない職種ではないか?おそらく就職後は致命的なミスによって数千万単位の損害を発生させる予感しかしないぞ?さらに言えばどの職種も、注意欠陥が多発するというのは致命的な欠点になるんだぞ?やはり私はフリーターがお似合いで年収150万の非正規しかやる資格が無いのでは?

・と、ひとしきり騒いだが、一晩寝たら少し落ち着きました。

 

 

 

以上、つらつら語りました。仕事納めまであと1週間です。正直未だこれらのショックから抜けていないのですが、原料合成は年内にできるだけ完了させたいので、来週も頑張って実験を行います。実験大好き♡ 頑張りまーす……

私が理学部化学科を卒業して化学メーカーの技術職を目指すまで

私は、高校時代に化学を志し、某大学の理学部化学科に進学し、そのまま大学院に進み、現在修士2年生です。うっかり留年が決まったので来年は修士3年生で、2022年の春に卒業します。卒業後は化学メーカー(素材メーカー)で開発職/研究職に就職したいと思っています。


で、就活をしなければならないのですが、私がこの進路を選んだきっかけとなった出来事について、就活での自信をつけるためにつらつら書いていきたい。

自分史みたいなものである。筆が乗ったので書いていきます。

 

まとめると、

・高校1年の時に社会科見学で理化学研究所に行った
・高校2年の有機合成実験が超楽しかった
・大学でも学生実験が本当に楽しかった
・研究室も研究が超超楽しかった。

といった感じです。

本当、実験が楽しくてここまで来ちゃった感じですね。

 

【幼少期】
優しい両親と仲の良い妹ととてものびのびと育った幼少時代だったと思います。特に嫌な思い出がありません。おおらかな小学校で、自由に過ごさせてもらいました。

 

中学は余りいい記憶が無いので飛ばします。勉強は楽しかったです。中2から行かせてもらった塾が私にはすごく合っていました。
このころの将来の夢は、裁判官とか作家とか丸の内バリキャリOLとかでしたね。中学の理科の先生は嫌いだったので、このころは理科は嫌いでした。

 

【高校1年生】
・高校1年生の秋に、高校の社会科見学で理化学研究所(的なところ)に行きました。その経験は私の今の進路の原点です。この経験で私は世の中には研究所というものがあるということを知り、私のあのような研究者になりたいと志すきっかけとなりました。
研究員さんが3名ほど自身の研究内容の話をしてくださいました。難しかった記憶しかないですし、具体的なことは何一つ覚えていません。でもあのように白衣を着て我々の前で堂々と発表する女性研究員をみて、私もああなりたいと強く思いました。むしろ他の学生があまりそう思っていないことに驚きました。

・このころは文理を決めていませんでしたが、友人に「あなたは理系でしょ?」と言われ、そうか私は理系なのかとそこで得心を得ました。彼女が何を意図してそのようなことを言ったのか覚えていませんが、受験時代に本当に理系でいいのだろうかと迷った時はその言葉を心の支えにしました。

 

【高校2年生】
・高校2年生の秋に、各業界のOB・OGさんが20人くらい来てくださり任意の講演を聞くイベントがありました。そこで私は大学の研究職の方の話をお聞きしました。東大の生命科学の女性研究者さんでした。今思えばおそらくポスドクではないかと思います。お名前は憶えていません。新種のバクテリアか何かを発見してyahooニュースに載ったと言っていました。本当に楽しそうに研究をしていらっしゃることが伝わりました。「私は夜型なので昼過ぎに来て夜中に帰る」とおっしゃっていました(今思えばそれはやめた方がいいと思うが…)。私はその講演で「途中で研究職を諦める人はどうしているのか」という質問をしました。大学教授になれる人なんて狭き門だろうくらいの知識は私にもありました。その質問は彼女には想定内だったらしく、専用のスライドで解説してくれました。もちろん途中で研究職でない道を志す人もいて、普通に民間企業に就職する人も多いし、また民間企業で研究職・技術職となる人も多くいるとお答えくださいました。理系の職種と言えば大学教授くらいしか知らなかった私にとって、それ以外にも様々な仕事があるのだなと知るきっかけでした。

 

・また、高校2年の夏休みにとある大学の理学部化学科を見学しました。具体的にどういうことを思ったか全く覚えていませんが、研究室にすごそうな機械が沢山あったような気がします。大学に本当に理学部と言うものがあるのだとそこで実感しました。理学部化学科を出て博士を取って理研に就職するのがこのころの将来の夢となりました。

 

・高校2年生の化学の授業もとても楽しかったです。高校生のくせにめちゃくちゃ学生実験をやらされて、毎回大学と類似のレベルの実験レポートを書かされました。年間で25個のレポートを書きました。特に3学期の有機化学の期間は2か月で8つも実験を行って、週に2回も実験を行う週もあってレポートを書くのが本当に大変でした。
・で、私はその実験レポートを書く作業が本当に楽しくて楽しくて。普段何気なく用いてるこの化学用語の定義は何なのだろうと教科書や辞書を読み込んで意味をうんうんと考えるのも楽しかったですし、実験した現象がどのような原理で起こっているのか、これまた文献を漁り私の頭の中で論理をこねくり回すのが本当に楽しかったです。(私は楽しかったからいいですが、化学にあまり興味ない文系の学生も同じレポートが課されていて、こなすのが大変そうでした。)当時のレポートは未だに取ってあって、支離滅裂で独りよがりな文章を書いているのですが、とにかく書いてて楽しかったのだろうなというのが伝わります。また採点してくれた化学の先生が毎回お褒めのコメントをくださいまして(もちろんリップサービスだったのでしょうが)、それが私は本当に励みになって毎回楽しくレポートを書きました。大学でも実験レポートを書く生活がしたくて、化学科を志しました。

有機化学を志すきっかけとなったのが、高校2年の3学期に行った有機合成実験です。アルコールからアルデヒドを合成し、カルボン酸になり、最後にけん化して石鹸を作るところまでの実験をしました。CとHとOしかないのにこんなにも自由自在に構造と物性を変化させることが出来るのか、と私はとても感動しました。私も将来このような新しい物質を作りたいと思いました。


・大学受験はもう少し勉強すればよかったなという後悔はあります。この後悔のない学生などいるのでしょうか。特に数学や物理はせっかく浪人までしたのだからもう少し基礎から叩き直せばよかったなと思います。


【大学時代】
・大学は浮き沈みの激しい生活で大変でしたが、それでも学生実験は本当に楽しかったです。
・高校時代に実験レポートの書き方には慣れていたのもあって、1年生の初回の実験レポートでとてもいい点数を頂いたんですね。初回に満点の10点を取ったのは学年で私だけだったと言われました。あれは嬉しかったです。首席の学生が、最初のテストでいい点を取っちゃったからやる気が出て頑張って首席となるように、私はそれからも張り切って実験レポートを書きました。
・原理の理解のための文献漁りと、結果の考察が楽しかったです。


・文献漁りについて、実験に出てきた知らない単語や概念について、その分類を調べて、原理・利用法・注意点等、私の興味の赴くままに気が済むまで調べました。例えば高吸水性ポリマーの実験の回は、ポリマーとは、重合とは、重合の種類、今回のはラジカル重合だからラジカルとは、ラジカル重合の利点とは、ラジカル重合を用いるポリマーは他に何があるのか、etc…、自分なりに調べてまとめました。友人たちは生憎そんなにレポートにやる気を出していないようだったので、一人で毎日図書館にこもって文献を漁りました。

・知りたい用語の解説が載っている文献が全然見つからなくて、それっぽいタイトルを10冊くらい漁ってようやく見つけたこともありました。実験データを文献値とどうしても比較したくて、書庫の奥底にあった英語の分厚い本を漁って、どうにか見つけたこともありました。

・難しい用語について文献3つ分くらい意味を調べて、私なりに咀嚼して、自分の言葉でどうにか書く作業が、大変だったけれどやりがいがあり、楽しかったです。文献のコピペなら楽なのですけど、ちゃんと文献を読んで、「これはつまり何が言いたいのだ…?」とうんうん考えて、自分の中で意味を理解したときの快楽は最高でした。

・高校時代からの私の主義なのですが、「学生実験レポートは自分のために書くべき」だと思うのですね。特に原理の欄はそうだと思っています。別に何か新しいことをやっているわけではないし、おそらく原理の欄で聞くことは採点する院生には周知の事実のはずで、学生のお勉強のために課しているのだろうから、どのように書くのが採点者にとっての正解なのだろうなどと考えずに、私が一番理解しやすい書き方をするのがいいと考えていました。


・考察も大変でしたが楽しかったです。得られたデータに対して、予想値はこうである、なぜならこのような原理でこうなるはずだから。しかし実測値はこうなってしまった。その原因はこれこれが考えられる、といったことを各データについて行うのが楽しかったです。特に滴定などの分析化学実験はデータ量が多くデータ解析のための数値いじりも多かったので、大変だったけれどやりがいがありました。「このデータについてどうやって語ったらいいか皆目分からない…」と思っていても、2,3日うんうん考えていたらいいアイデアがうかぶものでした。授業そっちのけで実験の考察にいそしみました。

・この考察の部分は大学院での研究に通じる部分でした。学生実験で「どーして文献値とこんなにずれてしまったのだ…?」と考えることと、現在研究で「どーして実験成功してくれないんだ…?」と考えることはとても似ています。


・実験は1週間に1回だったので、次の実験の予習もしながら前の実験のレポートを書くルーチンがいいリズムとなって、他の教科の勉強も頑張れたと思います。レポート地獄が終わる11月末あたりから勉強のやる気がすっぱりなくなりましたもん(笑)おかげでテスト前はちっとも勉強しなくて……
・ 2年生までのレポートのうち9割で満点を取ったのは私の学部時代の唯一の自慢です。TAの裁量にも寄りますが、うちの大学ではレポートの平均点は8点で、特に優れた数人しか10点はもらえない印象があります(個人的にはこの基準はもう少し緩くていいと思う)。それでこの点数を取れたのは、全力を出した甲斐がありました。手の抜き方が分からなかったとも言います。

・ただ、あんなにレポートを頑張っても学生実験の2単位分しか成績には反映されないのだから、もう少し座学も勉強頑張っとけよ、とCとDの羅列の成績表を見ながら思います。

 

・いつからか、将来の夢は博士を取って理研に行くことから、修士で化学メーカーに就職して研究員になることになりましたね。少なくとも3年生の時にはそう思っていました。あまり博士進学率の高い大学でないからでしょうか。私よりもよっぽど優秀な学生を沢山見たからでしょうか。私の成績が入学時の予想よりも低かったので、私に博士は資格が無いと思ったのでしょうか。
・いや、優秀な人はむしろ修士で就職するのであり博士は修羅の道だと知ったからでしょうか。ただうちは私大なので、国立大や東大東工大だとまた雰囲気が違いますかね……。この認識は半径5メートルでの認識なので、実態は違うかもしれません。


【研究室時代】
・大学4年生から今まで、有機化学系の研究室に所属し、毎日楽しく実験を行っています。正直成績が悪くて研究室に所属できるかギリギリだったのですが、今の教授にお情けで入れてもらいました。本当に感謝しています。

・研究室に入ってからの実験は学部時代から大きく違いますね。
・まず行う実験数がケタ違いです。平均1日1実験、多い日はもっとやります。実験以外にやらなくてはいけない作業も膨大です。そのため考察するべき箇所はしっかりと考察し、調べるべき場所はしっかりと調べますが、学部時代のようにじっくり腰を据えて原理から調べて実験を行うということはなくなりました。
・学部時代と質は変わりましたが、私は研究室に所属してからの実験の方が格段に楽しいです。自分で裁量高く実験計画を立て、それをこなしていく作業、未知のことに挑戦しているので実験は大概が失敗で、その原因をうんうんと考える作業、その失敗を解決するための方法をまたうんうんと考え、解決しそうな別のアプローチを試す作業。その繰り返しが本当にやりがいがあります。
・また、研究室は一人ではないので、それも本当に心の支えになります。学部時代は、(私に友達がいなかったからなのですが)実験レポートは一人で書いており、孤独でした。でも研究室には同じように実験を行っているメンバーがいて、ポカを報告して笑われたり、分からないところを相談したり、一緒に問題解決のアイデアを考えてもらったりできて、とてもありがたいです。
・楽しい楽しい実験にかまけて座学はサボっていたので、そこは反省点であります。4年生の時にもうちょっとしっかり有機化学勉強しておけばよかったなぁ。あそこが最後のチャンスだったよなぁ。
・それとは別に、最近はむしろ最新の論文のインプットの方をやるべきだよなぁという思いがあります。M2になってようやくある程度論文を理解する理解力が付いてきました。最近有機合成化学協会誌くらいはちゃんと読もうかしら、と思っています。日本語だし。時間作らないと読めないんだよなぁ。いつ作ればいいのだろう。
・私の研究テーマはいわゆる掘り起こしたテーマで、5年前くらいに頓挫していたテーマをもう一度やってみようかというようなテーマでした。まだ大した成果は出していなくて、いや、まだまだ可能性は無限大だと思っているので研究しているのですが、とにかく私のテーマは分かりやすい前任者の先輩がいる訳ではないことに対して私はすごくコンプレックスでした。「先生は私に期待していないから時間つぶしとしてこんなしょうもないテーマを与えたのだわ!」と拗ねたこともありました。しかしどこかの企業の会社説明会で誰かの先輩社員が、「大抵新しい発見というのは、20年前とかに一旦寝かしといたテーマを再発掘して出てくるものである」とおっしゃっていて、それから私はすごく自信がついて、自分のテーマに誇りを持てるようになりました。私のテーマはきっと可能性に満ちているし、きっと何か新しい発見をもたらしてくれると信じています。
・私は私のテーマを愛しています。私が作った化合物は彼女か娘のように思っています。なかなか思う通りに動いてくれなくて憤りと悲しみの連続ですが、それでも愛しい彼女です。


【就活について】
・去年のM1の時の就活にて、コロナ渦ですぐに病んで就活と研究を全て投げ出したので留年が決まってしまいました。と言うわけでもう一度就活をします。本当、去年もう少し頑張っておけばよかったです。責任感の無い学生でした。
・志望動機が書けなくて困ってしまいますね。どうやら産業界は低分子有機化合物よりも高分子有機化合物の方が需要があるようなので、高分子の分野の製品を扱った方が選択肢が広そうだ、と理解しました。高機能プラスチック、エレクトロニクス材料、樹脂製品なんかを扱えたらいいですね。もちろん低分子有機化合物、つまり医薬品や農薬などのファインケミカル製品も扱ってみたいです。どの製品も面白そうで困ってしまいますね。日本の化学メーカーはどこも独自の高い技術を保有しており、ニッチで高シェアな高機能製品を数多く出していますからね、どこも魅力的に映って困ってしまいますね。どこかの企業に内定がもらえるといいなぁ。
・私は賢くはないですし、コミュニケーション能力もあるほうではないですし、英語力も全然ないですが、これまで真面目に、愚直にひたすら研究をやってきた自負はあります。私の持てる能力の最大で研究に打ち込んできた自信があります。頂いたテーマを愛して、責任をもって育てられる自信があります。そのような人材を求めている企業がありましたら、ぜひとも、貴社の持っている独自の技術を私にも学ばせていただき、そして私も貴社の技術の発展に貢献して、世界No1の製品を生み出したいです。是非とも宜しくお願い致します。

 

 

 

以上、ペラペラ語ってきました。筆が乗って6000字も書いてしまった。

実験楽しいです。就活はしんどいけど。明日も実験頑張りまーす♥️

世界中の人間が私を馬鹿にしているような気がする

似たようなことを1ヶ月くらい前にも私言っていなかったか?

周期性があるのか?何なのだ?

 

実際そんなにやることはないのに(作ればある)何かやらなくちゃいけないような気がして、そんな現実から逃げるようにパチンコの微弱な快楽に溺れるのである。

明日はしゃんとしよ。家でしゃんとできる訳ないので学校に行こ。

 

昨日今日と妹と喧嘩しかしなかった。しんどい。辞められるものならやめたい。

無駄に焦っている。良くない。私は何をすべきなの?私は何がしたいの?

なんか長文で書きたいテーマが色々あったような気がするのに思い出せない。

引きこもらなくなる対策が分からない

今回半年も引きこもってしまった訳ですけど、今後このようなことを引き起こさない対策がちっとも分からない。

 

そろそろ生活が軌道に乗ってきたので、この半年の反省、原因究明と今後の対策を考えるべきな気がした。

 

実は学部の2年のときもすごく同じ感じで半年引きこもっている。本当に同じ感じである。

つまりその時からちっとも成長していないの。

困るの。今後こういうこと絶対に起こしません、って就活で言えるようにならなきゃいけないの。

 

 

原因、の部分からちゃんと考えて語りたいんだけど時間ないので今度やります。とりあえず備忘録的にやりたいことを書いとく。