大学院生の引きこもりが3年かけて卒業を目指す日記

東京の大学院で毎日楽しく実験をしています。うっかり留年が決まったので3年で卒業できるよう頑張ります。専攻は有機化学。構造有機化学、合成有機化学、遷移金属触媒反応、超分子、ロタキサン。お酒と地下アイドルとシュミレーションゲームが好き。twitter:https://twitter.com/ch2cl21?s=09/

新型コロナワクチン開発の立役者 カタリン・カリコ氏出演のクローズアップ現代+に励まされた話

www.nhk.or.jp

 

今年の5月にたまたま見たテレビ番組です。とても感動しました。

研究者見習いの端くれとして過ごしている私にとって、基礎研究に打ち込む大きなモチベーションとなっています。

見た当時もTwitterで一言だけ書いたんだけど、時間のある今改めて記録しようと思う。

当時の記憶で書くからもしかしたら間違っているかもしれない。すみません。

 

 

カタリン・カリコ氏はハンガリー出身のRNA研究者で、長年地道なRNAの基礎研究を行ってきた。

途中ハンガリーで研究が続けられなくなり、何もない中アメリカへと渡って研究を続けていた。

当時の医学界はDNA研究の方が盛んで、RNAはマイナーな研究分野だった。

予算がつかず、他のラボメンバーの予算を頼りに研究を続ける日々だった。

 

mRNAワクチンは、かつて実用化が難しいと言われていた。

体の中で炎症反応を起こしてしまうという重大な問題があり、なかなか解決が出来なかった。

結構な研究者から「不可能だ。なんでそんな研究やっているんだ」と批判されていた。

それでも長年地道にデータを取り続け、研究を続けていた。

彼女は決して諦めなかった。

 

そんな中、今回の新型コロナウイルスに対しmRNAワクチンが実用化でき、長年の研究がようやく花開いた。

しかもワクチンの効果は予想以上に高く、現在世界中で頑張って打っている。

彼女は現在もmRNAワクチンの有効性について研究を続けているとのこと。

 

彼女は様々な名言を番組中で残していた。

「不可能だという思い込みが、挑戦することを妨げてしまう」

「他人や環境は変えられないが、自分で変えられることを見つけて集中する」

「自分はヒーローではない。ヒーローは医師や看護師、清掃作業員であって、私は研究室にいただけだ」

 

番組後半ではiPS細胞の山中伸弥教授とのテレビ電話会談も行われていた。というよりそれがメインだったかもしれない。

研究者としてどのような価値観を持っているか、お二人のお話は非常に興味深かった。

細かいところは忘れてしまったのだが、お二人とも「基礎研究の大切さ」を訴えかけていて。

私はそれが一番印象に残っている。

不可能だと言われていることでも、決して諦めず、地道に基礎研究を続けていくことが、のちに大きな成果を導くのだと。

また、カリコ氏の昔の同僚がインタビューに答えていたのですけど、彼女はデータ第一主義だったことが印象的だったとおっしゃっていた。予想と違うデータが出てきても、「分かった、次」と言って予想外だったことについて狼狽しないと。「だってそれがデータだろ?」と彼女はおっしゃっていたと。さらに、「休日はゆっくり論文が読めて嬉しいわ」と言うような、研究熱心な人だったと。

 

 

それを聞いて私はやっぱり自分の研究のことに思いを馳せるのです。

今正直何の役に立つかと言われれば立たない、50年後くらいには何かの役に立つかもしれないねという分野で研究していて、おもちゃ作っているとか揶揄されて、どうしてこんな研究やってんのやろ、と思う日も沢山あるのですけど、ノーベル賞級の研究成果を挙げる方だって、地道な基礎研究の積み重ねの上で成り立っているのだなと知ったのです。研究していた当時は同僚に何のための研究か分からないとか批判されていたのです。でも2020年にこんなにも大きな成果を挙げているのです。

だから、もしかしたら私の研究が50年後の何か大きな成果の土台になるかもしれないし、ならないとしても、理学の礎に少しでも貢献できるなら、それは嬉しいことだな、と当時深く思いました。

 

彼女の頑張りと成果は私の心の支えになっています。

私はこれからも淡々と実験してデータを集めます。

 

 

今回は以上。

オープンキャンパスで聞かれることその2

その1のリンク:

ch2cl2.hatenablog.com

 

はじめに

 こないだオープンキャンパスで高校生の質問に答えたのですよね。その時に語りたくなったので記録。なんだか筆が走ったイタイ文章ですが、まあそのまま載せよう。 

 

化学のそれぞれの分野の違いは何か

入試課の、高校化学すら分からないお姉さんに聞かれたので。親戚に説明するつもりで書く。

 

有機化学
  • 分かりやすいイメージ:薬、糖など

定義で言えば、C, H, Oで出来た分子を中心とした化学です。高校化学で言えば、アルカン、アルコール、カルボン酸、ベンゼン、などあの辺。

産業界で言えば、製薬、農薬、食品などがイメージしやすいでしょうか。それらの「合成」とそのための「反応」の学問です。

 

ぶっちゃけ化学の学問の中で就職に強いのは、「高分子化学」か「有機化学」だと思いますよ!!産業界はほぼそれらを扱っているので!!!さらに比較すれば高分子かな!!!

 

私の専門は有機化学なので、以下の他の分野はパンフレットとにらめっこしながら書きました。大きくずれては無いはず。高校生はこのパンフレットを読んでもここまで読み解けないでしょ。

 

 

物理化学
  • キーワード:溶液・界面の化学(化粧品など)、光化学(分光とか、レーザーを分子に当てるとか、発光する分子とか、光を与えることで起こる化学反応とか。ぶっちゃけ流行り)、機械化学(メカノクロミクス、分子に圧力などの力を加えた場合の化学)、熱力学、分子軌道論、反応速度、などなど

化学物質の物理的性質を読み解く学問です、おそらく。門外漢の私がイメージする物理化学は、こんな感じです。

皆さん大好きな化粧品の化学は、界面の化学が大半を占めています。化粧品業界に行きたい学生はこれらの分野の研究室を選ぶ学生が多いです(当大学の私の知っている中ではO研究室とかY研究室とか)

 

 

無機化学
  • 分かりやすいイメージ:電池、電気、金属、イオン、分析、など

定義からも分かるように、無機化学は「その他」です。

産業界と結びつきが深い分野としては、電池・電気系と、金属系と、分析系ではないかな。リチウムイオン二次電池は様々な化学メーカーが手を出しているので、電池の化学を学んだ学生は需要があると思います。分析系も、どの企業も分析部門はあるもので、化学の縁の下の力持ちな学問なので、一定の需要があります。

ちなみに我々理学部一部化学科では、無機化学の中でも「錯体」という分野の研究室がほとんどです。分かりやすく言うと、「金属+有機物」の組み合わせの化合物の学問です。詳しく話すと難しいのでこれ以上は説明しません。無骨で最先端で面白い学問ですよ。

 

 

生化学

これは名前からイメージしやすいかな、生物に関する化学を扱っています。ぶっちゃけ生化学は他の化学とは別学問と言っていいくらい、生物寄りの知識が必要です。私は生化学の研究を聞いても割と何を言っているのか分かりません。なのであまり説明はしません。

 

 

 

以上が教科書的分野による区分。

以下に高分子化学と化学工学も説明しておきます。横割りの区分と言えるかな。産業界的な区分。

 

高分子化学
  • キーワード:化粧品、ポリマー、樹脂、ゴム、溶液、界面、重合、物理化学、有機化学、などなど

高分子化学はその名の通り、高分子(分子量の大きな分子)にまつわる化学全般です。上の分野で言えば、物理化学、有機化学を中心に広い知識が必要です。低分子は一般に分子量100-大きくても3000前後ですが、高分子は基本的に分子量が1万を超えます。とにかく大きいのがワクワクする人はいいんじゃないでしょうか。

高校化学だと高分子はあまり扱いませんが、66-ナイロンとかε-カプロラクタムとかを学びますね。あの辺の化合物です。

産業界の化学メーカーはほとんどが樹脂やゴムなどの高分子製品を売って稼いでいます。それこそナイロンとかの繊維メーカー上がりのメーカーも多いです。したがって高分子を学んでいた学生は就活に強いですよ…!非常に人気な学問です。

特にみんな大好き化粧品も高分子なので、その辺のメーカーに行きたいのならば、高分子分野を学んどけば外れないんじゃない?と思います。

正直に言うとうちの化学科は高分子化学はあまり強くないので、高分子化学をやりたいならば、応用化学科の方がいいと思うし、詳しくないけど野田や葛飾の学科の方がいいのかな?

 

 

化学工学

あまり耳なじみのない分野だと思います。

工学部工業化学科では、上記の学問の他に、化学工学を勉強します。(これは、工業化学科では上記の化学をやらないことを意味しません。それらもきっちり学びます。)

私自身は学んでないので詳しくないのですが、化学製品の工業化にあたって必要な知識やノウハウを学ぶ学問です。高校生にはハーバー・ボッシュ法とかがイメージしやすいかな。

あとは工業化を意識した環境に優しい研究なども手をかけている印象です。CO2の利用とか、再生エネルギーとか。詳しくないけど。

 

 

受験学科を迷っている…どうしたらいいの?

これねー。内部の人も困るのよねー。あくまで私の解釈を言いますね。

まず、学部レベルで得られる知識はほぼ違いがありません。

そして、研究室レベルだとそりゃ所属研究室で異なりますが、研究室配属や大学院進学の際に他の大学に移って研究分野を変更することは比較的普通なので、それほど神経質に選ぶ必要はありません。

 

したがって、受験学科の選び方について、教科書的な回答をするのならば、以下になるかなーと思っています。

まず、もし化学の中で興味のある分野があるのならば、そのような分野を研究している研究室が多い学科を選ぶといいと思います。

特に行きたい分野が定まっていなかったら(それは至極普通です。私もそうでした。)、大学のパンフレットの研究室のページを読んだりとか、あと各研究室は必ずHPがあるので、検索してそHPを読んでみるとか(大抵はRsearchのページに、研究内容を分かりやすく説明してくれています。)、それらで興味をそそられた学科に行けばいいのではないでしょうか。

また、追加で月並みな意見を述べておくと、高校生が持つ化学への興味なんて偏っているものなんです。まだ学んでいる分野が狭いので当たり前です。おそらく大学で化学の様々な分野を勉強しているうちに、色々と面白いと思う分野が出てくると思います。変に凝り固まらずに、柔軟に色々な分野に興味を持って欲しいです。

例えば今私は超分子という学問を研究していますが、大学3年生になるまで私は存在を知りませんでした。研究室に入るときも、超分子とは何だかよく分からず研究をスタートさせました。しかし研究を始めてみると、今まで合成できていなかった面白い構造の分子が合成できて、今まで見られなかった化学的特性がみられるかもしれないと思うと、非常にロマンあふれる面白い分野だなーと思います。

超分子の分野って、ここ数十年で発展した、化学の中では新しい学問なのですね。2016年にノーベル賞を受賞しました。化学の先端って新しいので、教科書にはまだまだ載っていないのですよ。

化学界には、教科書にまだ載らないような最先端で面白い学問が沢山あります。ぜひとも、化学科に入学してから、色々な分野を知ってほしいです。

私がなぜ化学科にしたかですが、何も考えず一覧の一番上の学科にしたということもありますが、私は「大学では世の中の役に立たない研究をしたい(どうせ社会に出たら役に立つことをやるから)」という思いが強くて、「学問」を追求したくて、なので理学部化学科に進学したし、超分子合成などという正直何の役にたつかまだ分からない学問の隅っこで研究活動を行っています。

 

ちょっと熱く語っちゃった。恥ずかしい。

 

 

 

以下見出しだけ書いておきます。昼休み終わっちゃうので。今度時間が出来たときに書きます。

 

就職について

化粧品メーカーに就職したいのだがどうすればいいのか

 高分子化学、界面化学、あたりを勉強すればいいと思います。その辺に強い学科に行けばいいのではないかな。神楽坂なら応用化学科かな。

大人気業界なので、就活は大分頑張る必要があります。頑張ってね。

 

 

製薬メーカーに就職したいのだがどうすればいいのか

製薬メーカーの研究職は、給料はいいですが狭き門です。

まず有機化学の研究室の博士を出ることがほぼ必須です。天然物合成系の研究室だと望ましいです。

たまに有機系の修士卒でも製薬の研究職で採用してくれる製薬メーカーや化学メーカーがあります。

とりあえず有機化学を勉強すればいいと思います。

 

むしろ大概はどこに就職するの?

高校性はこれが分からないから、イメージしやすい化粧品とか製薬とか言っているのではないかな。

詳しくはその1に書いたのですが、大抵はプラスチックを作る仕事につくとイメージしていいんじゃないかな。自動車やディスプレイの材料を作ったりしている人が多いイメージです。

 

せっかくなのでもうちょっと語ってしまうと、研究職は大きく「研究」と「開発」の2つに分けることが出来ます。

私もまだ働いていないし、会社によっても違うので一概には言えないのですが、両者では目的と求められる能力が若干異なります。

 

研究は文字通り研究する職種です。研究所で、新しい発見、新しい製品を生み出すような研究を行うことが仕事です。新しい何かを生み出す力が、一番求められます。

開発は、製品を開発する職種です。研究との一番の違いは「顧客第一」であること、それから納期が厳しい場合が多いことです。顧客の要望に合わせた商品を、納期に間に合うように開発する力が求められます。化学メーカーの顧客は世界にあるので、世界の会社とやり取りができるのも面白い点かもしれません。(それゆえ語学力もあると有利ですよ)

会社では部署異動がありますので、研究を数年やった後開発にいったり、またその逆もあります。目的は異なりますがやっていることは似たようなことですので、両者の違いはそこまで大きくないです。

 

 

 

さらに言うと、化学系の修士を出たからといって、皆研究職につくわけではありません。

例えば、「技術営業」という職があります。顧客に対して製品の技術的な説明やサポートをする職種です。作った製品を売る際にも、化学系の知識があると役に立ちます。

あとは「知的財産」を扱う職もあります。要は特許ですね。メーカーで知財職として働いたり、弁理士の資格を取って弁理士事務所で働いたりします。

 

大学院の研究生活を通じて、「俺研究きらい」と思う学生はやはりいます。研究は楽しいですが、それだけにこだわる必要も無いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

高校のはなし

学芸大附属高校出身なの、高校生活もちろん楽しかったし、面白くてイイ奴ばっかだったし、沢山面白い経験をさせて頂いたし、誇りでもプライドでもある。レポートが好きなのは附高出身ののプライドである。

 

それはそれとしてコンプレックスでもある。「学芸大附属高校なの?頭いいんだね」と言われる経験は何回もあった。嫌だった。

まあ関東圏の塾で受験していたら皆知ってるしね。高校から入れる共学高校では全国で最も偏差値が高かった学校ではある。

 

 

(だからこそ、「学芸大…ふうん(しらない学校。)」という反応をされるとちょっと嬉しい。塾に行っていなかったという後輩とか、秋田の出身の同期とか)

 

 

ただ私は、 塾で「ワンチャン受かるから受けてみなよ」と言われて受けてみたら受かっただけで、自分がそんなに勉強してきた自覚は無かった。

そんなんだから、高校2年の夏あたりから身持ちを崩し始め、引きこもりがちになり、色々と浮き沈み激しい人生を送りつつ、気づいたら26歳にもなってしまった。

今は浮いている時期だが、1年半前はまた引きこもっていたわけで、またそんな生活をする時期が来るのかもしれないとは常に恐怖している。

 

大学受験(学部時代もね)、もうちょっと勉強しておけばよかったなという後悔はそりゃ何度もしたけれど、勉強をすることが出来なかったことを含めて私の実力ということだろうし、というか東京理科大でさえ私はまともに成績を取ることが出来なかったし、まあちょっと高校受験の時に結果がうまくいきすぎただけで、こんなもんが私にちょうどいいということよ。神からの運命のお導きよ。

 

 

結論があるわけではない。思い出話。

研究室には2種類の女の子が必要である。

研究室には2種類の女の子が必要である。

助教の弁。

研究室運営を円滑に行うにおいて、女子は2人欲しい。しかも以下に示す2タイプ欲しい。

  1. 今の私のような、ちゃきちゃきしていてバリバリ実験をこなして研究を回してくれる人。(お褒め下さり有り難い限りです。)
  2. 庇護欲をそそるような、弱そうでかわいい子。(でもちゃんと実験はしてほしい)

事実、女性は飴なのだから、女性も飴として生きたほうが生きやすいことよ。持っているものは利用しましょ、とのこと。

 

以下これに関する感想とか

 

 

めっちゃ分かる

まず、めっちゃ分かるねん。だから研究室は女子を優先的に取るのだなぁ。多少バカだろうが女子を1人は入れたいと言うのだなぁ。なるほどね、野球部に可愛い女子マネは必要なのだなぁ。

 

だってさぁ、例えば私がB4のときとかさぁ、1個上の女の先輩2人いたけど、どちらも超癒し系で超可愛かったから、先輩がたに「すごいね」「えらいね」って言ってもらうために研究してた面あるもん。「遅くまで残ってて偉いね」「沢山実験してすごいね」って言ってもらって超々嬉しかったもん。超モチベーションだったもん。玲さんとか、私が話しかけるといつも褒めてくれたから、なんだか疲れた日にわざと玲さんに話しかけに行って褒めてもらってたりしてたもん!

私でさえそうなのだから、いわんや男子学生をや、ってことでしょ?そうだよね分かるよ分かるよ分かってしまうよ。

 

でも私はいわゆる後者のムーヴはやりたくなくて。だって庇護するは馬鹿にするとセットだから。お前らなんかに庇護されねえぞ!お前らなんかに馬鹿にされねえぞ!お前ら馬鹿にすんなよ!お前らより圧倒的実験量で圧倒して尊敬を奪ってやる!!

と思って毎日アホみたいに実験してきた。

でも実際生存戦略として、特に新人の時は、後者の、庇護欲をそそられる女の方が楽。だから実際B4時は少し意識して庇護欲タイプの女として振舞っていたような気がする。めちゃくちゃ遺憾だしめちゃくちゃ悔しかったしストレスだったけども。

でも私は、女だからって採用されたと思われるのは非常に悔しかったし嫌だったし嫌だった。実際そうなのだけれども。ぶっちゃけ私男子学生なら落とされたんじゃないの?必修単位まだ残っていたし。

私は、ずっと、『女史』と呼ばれる存在に憧れていて。奥山真理恵氏のような、化研に何人かいた先輩のような。でも私少なくとも学部1年次はそこまで賢くなかったし、賢くふるまえるような女子力も無かったし、嗚呼私は前者の女にはなれない、と絶望して学部2年の前期引きこもったところある。

私は、女子学生だからって気負いすぎなのだろうか。変に気負って勝手につぶれているのだろうか。

村上先輩にたまに言われたのですよね、お前は間違った理想を掲げて、それに届かないからと悲しんでいる、と。

 

M2になって、というかM3になってそろそろ年次に伴う実験量と実力で他の学生を殴れるようになってきて、見方によってはそろそろ『女史』と呼ばれてもおかしくないんじゃない?とようやく自分で認められるような実力がついてきた。

それは本当、自己肯定感に一役買っている。

 

そう、私は庇護欲をそそられる女のポジションにはなりたくない!!でも生存戦略として楽なことは知っているからどうしても必要ならやる!!でも必要とされない組織に出来たら居座りたい!!!

 

 

男社会だと、女子ってどうしても異分子だから、目立たないようにぽつんと存在することってなんだか難しいんですよね。

 

 

私は後輩指導が好き

私自分で認識していなかったのだけれど、後輩としての私よりも先輩としての私の方が好きらしいのね。今の私はとても好きだもの。私後輩の面倒を見るのは好きだから、4年生のJCEプログレは半分以上添削した。M3にもなるとようやく、新人のB4なんて明らかに下なんですよね。少なくともあと1年で君たちに抜かされないだけの実力は付けてきた自信はあるよ、と堂々と言えるレベルの差がついているというか。なので全力で指導するし、私が持っているスキルを余すことなく伝授したい。来年いなくなるしね。

JCEは、Wくん、Kくん、Iくん、Hくんの4人を添削した。正直しんどかった。正解が分からん。それでも「私の正解はこれだと思う」を示すことが彼らの為になると思ってやった。彼らも正解が分からないしね。

プログレは、まずIくんの文章があまりにもひどかったので、「こんなの先生に添削させるのが忍びない!」と言って添削を奪い取った。まだましな構成にしてから先生に添削させた。あと想定質問もいっぱい考えてやった。

それからS君のはほぼ私が書いた。本番3日前に他の先輩に添削を頼んでいた文章を横から読んだら、あまりにも載せて欲しい情報が載っていなかったので、「次は私に見せて」と言って私が添削した。ほぼ書き換えるレベルでバックグラウンドを書いた。あと1週間あるならもうちょっとゆっくり色々と考えさせたかったが、あと2日なのでしょうがなく私が書いた。それから本当はもう1回上がってきたものを添削して、もうちょっといい文章にしたかったが、まあ時間切れだったな。ほぼ私が書いちゃったけど良かっただろうか…。いやでも半分直下みたいなテーマだし、私が添削するべきだったよね。

あとK君は素のプログレの出来は良かったので、でも彼の研究自体に私は結構な興味があるので、プログレ前日に呼びつけて、私がプログレを読みながらいろいろな質問をした。彼はきちんと答えてくれた。落ち着いて応えらえていてとてもよい。私は「今した質問のうちどれかを明日するね」と予行演習を終え、実際本番でどれかの質問をした。

B4のプログレは初回なのだから、無駄に恥をかかせるべきではないと思っていて、むしろ自信をつけさせるべきだと思っていて、質問を受けて答えるということのデモンストレーションを行うべきだと私は考えている。本当は全員分この事前質問渡しの会はやりたかったのだが、さすがに7人分は時間が無いよね。

 

 

助教先生は見てくれている

で、この間これらの行動を助教先生に感謝されまして。

いやめっちゃ嬉しくて。もう助教先生がみていて分かっているならもう何でもいいや、と思うくらい嬉しかった。

 

私、上記以外にも、とっても色々と意識して後輩を褒めまくっていたんですね。それがM3女子たる私の仕事だろうと思っていたから。後輩に自信をつけて調子に乗ってもりもりと研究をやってくれるようにするのが私の仕事だと思っていたから。

意識して飴をやりまくっていたのですよ。

元から飴と鞭なら鞭をするのって本当に得意じゃなくて、昔から本当に得意じゃなくて。「まあ鞭は助教とかY氏とか他の人が与えてくれるっしょ!」と思って、もう飴を与えるのに全振りしていた。まあ書類添削は真っ赤にして返したが、それも愛ある添削ですよ。添削の前にとりあえず3文かけて褒めることは意識してやった!

練習実験で新人を4人も指導して、それはとにかく大変で、まず4人に実験を回させることが本当に大変だったのだが、その最中も意識してことあるごとに褒めた。洗いこみの手つきが上手だね、ドラフトをきちんときれいにしてから帰って偉いね。きちんと洗い物していて偉いね。きちんと考えながら実験をやってくれてありがとう、分からないところを分からないと聞いてくれてありがとう、それはとっても助かっているし(こっちも教え漏れが発生してしまうので)、とてもいい能力だよ。とかとか、色々褒めたつもりなんです自分でも。いや、忙しすぎて細かいとこ覚えていないけど!とにかく意識としてそうしようとは思っていて!

だから、私がやりたくてやっていたとはいえ、それらの影の努力を、助教先生がきちんと見てくださっていて、そして感謝していると知ったら、もう天にものぼる嬉しさですよね。

 

そう、だから、私は後輩にとっての、「きちんと見てくださる先輩」になってあげたくて。

実際研究って孤独なんですよ。やっぱり最終的には自分で切り開かないといけないから。でも、ちゃんと見てる人は見てるから。それを糧に、孤独に頑張るしかないのです。それがモチベーションになると、私は前の助教先生とか今の助教先生で知っているから、私もその系譜の一人になりたいのです。

 

私なんてまだまだだし、そういう私の理想とする先輩になれているか分からないけれど、それでもそういう先輩を理想にはしたいし、それを目標に毎日淡々と過ごします。

 

 

 

言いたいことべらべら言っただけだが、本日は以上。

これからの半年はつまらない研究をやりたい

私、これから卒業までの半年はつまらない研究をやろうと思うのね。

卒業までにはいつかやるべきだが正直つまらないので後回しにしていた研究がいくつかあるので、それを片手間で片付けつつ本筋を処理すれば、半年過ぎるんじゃないかな。

あんなつまらない仕事は後輩にやらせたくない。全部私がやりたい。

面白そうな研究は後輩にやらせてあげたい。

 

 

具体的に何という話は多分情報漏洩になるな。

ブログ上ではひとまず以上。

マニュアル作成が趣味

今(深夜2時半の研究室にてお送りしています)、『文献紹介の注意点』を書いた。文献紹介とは、全合成論文を用いた反応機構の勉強会で、全合成論文のすべての反応の反応機構を説明するゼミである。

 

注意点は十か条くらいになった。4年生にこのくらいのことは理解してもらってから書いてもらわないと、添削するこっちが大変。

 

私、最近この手のマニュアルを良く書いているので、やっぱり私はこういう行為が好きなのかもしれない。

一番上だから気兼ねする人がいないのもあるし、

あと今年4年生が7人もいるんですよね。しかもコロナでリモートで会えないことも多い。新人が2-3人なら口頭で伝えちゃった方が早いんだけど、7人もいると文書で書いたほうが早いんだよね。

私は常々、色んなTipsが口頭伝承なのはどうかと思っていて、もう一番上だし、研究室に一番長くいて、一番研究室の文化を理解してるのは私だという自負もあるし、今年でいなくなっちゃうから、私が知っていること余すことなく伝えたいという願望もある。

これからもいろいろと私的マニュアルを作成していこうと思う。

誰か一人くらいウザいと思っているかもしれないなぁ…。と思う瞬間もある。

他人事で言うが、私はM3という一番上の立場なのであり、リーダーシップを取ってこういうことをやっていっても誰も文句を言わないし、むしろやるべきなのである。きっとそうきっとそう。という訳で私はあざとくこういう文書を作っていきたい。

 

マニュアル作成が趣味

今(深夜2時半の研究室にてお送りしています)、『文献紹介の注意点』を書いた。文献紹介とは、全合成論文を用いた反応機構の勉強会で、全合成論文のすべての反応の反応機構を説明するゼミである。

 

注意点は十か条くらいになった。4年生にこのくらいのことは理解してもらってから書いてもらわないと、添削するこっちが大変。

 

私、最近この手のマニュアルを良く書いているので、やっぱり私はこういう行為が好きなのかもしれない。

一番上だから気兼ねする人がいないのもあるし、

あと今年4年生が7人もいるんですよね。しかもコロナでリモートで会えないことも多い。新人が2-3人なら口頭で伝えちゃった方が早いんだけど、7人もいると文書で書いたほうが早いんだよね。

私は常々、色んなTipsが口頭伝承なのはどうかと思っていて、もう一番上だし、研究室に一番長くいて、一番研究室の文化を理解してるのは私だという自負もあるし、今年でいなくなっちゃうから、私が知っていること余すことなく伝えたいという願望もある。

これからもいろいろと私的マニュアルを作成していこうと思う。

誰か一人くらいウザいと思っているかもしれないなぁ…。と思う瞬間もある。

他人事で言うが、私はM3という一番上の立場なのであり、リーダーシップを取ってこういうことをやっていっても誰も文句を言わないし、むしろやるべきなのである。きっとそうきっとそう。という訳で私はあざとくこういう文書を作っていきたい。