大学院生の引きこもりが3年かけて卒業を目指す日記

なんとか卒業して社会人になってしまったのでタイトルどうしようか検討中。大学時代の専攻は有機化学のすみっこ、今は混ぜ物系高分子材料メーカーの新入社員です

実験数は裏切らない。

実験数は裏切らない。

効率の意味ではやらない方がいい実験は確かにあるけれども、究極的に無駄な実験というものは存在しないから。

 

今年来た新しい助教のお言葉。私はこれを糧に生きていきたい。

 

正直文献読むより手を動かすほうが好きなことはハチャメチャにコンプレックスで、(学部時代に30単位落としていることもコンプレックスで)、そんな頭が弱くて手を動かすのが好きなら研究職なんかには就職できなくて、そんなお前は時給1500円の派遣の作業員でもやるべきなんだよ、と頭の中の敵がささやく。でも時給1500円じゃ家族を養っていけないから!だから就活をしなければならない!!

 

頭でっかちよりは実験を沢山した方がいいよと、その方がいいよと助教が言ってくれたから、私はその言葉を信じて生きていく。私は生きていてもいい。生きている価値がある。私を必要としている企業はきっとある。

 

 

私、10月に復帰してから4か月で85実験やっていて、反応開発でない合成系のテーマで、就活もやりながらこの実験数なのは、そこそこ自信になるというか、私の持てる全力で研究に臨んでいる自負はある。のだけれど、ゴリゴリ反応開発系は月に2,300実験やるらしい。どうやってそんな頭おかしい実験数が出来ているの?単純計算で1日に10実験くらいやっているペースになるけれど、そんなの24時間ずっと実験していたところで終わらない気がする。1日にカラム10本とか終わる気がしない。1日のスケジュールが知りたい。ガチで知りたい。参考にしたい。

 

 

という訳で、私は「実験数は裏切らない」という助教の言葉を胸に今日も楽しく実験をやることにした。「この実験やる意味あるのだろうか・・・」とか考えずに、実験やってみてからこの条件駄目だったねやり直し、くらいの感覚でいいのかな。幸運なことに試薬代はケチられないし!という気分で実験を行うこととする。

 

 

今気づいたのだけど、有機化学が体育会系だと言われるのって、こういう「とにかく多少効率悪かろうが沢山実験してからでないとお話にならない」という価値観だろうか。

別に厳しい上限関係とか全く無いから、うちは体育会系じゃないなぁと思っていたが、そういうことではないのだろうか。