大学院生の引きこもりが3年かけて卒業を目指す日記

東京の大学院で毎日楽しく実験をしています。うっかり留年が決まったので3年で卒業できるよう頑張ります。専攻は有機化学。構造有機化学、合成有機化学、遷移金属触媒反応、超分子、ロタキサン。お酒と地下アイドルとシュミレーションゲームが好き。twitter:https://twitter.com/ch2cl21?s=09/

2/16 就活に関する雑感

ツイッターよりこちらの方が恥ずかしくないので。

 

・就活は、会社が求めている人間に自分の価値観をチューニングしていくに近い。だって新卒だし私はそんなに譲れない価値観は多くないから。

・例えば化学メーカー、化学業界・素材業界が挙げる自分らの業界の強みとして、「取引業界の幅広さ」「ニッチな分野で世界No1の製品が多い」「グローバル展開しており海外取引先とも仕事ができる」「売上高日本2位の大きな業界規模」「高い営業利益率、高い研究開発費比率」などを定番に挙げていて、それが本当に私にとっていいと思うのか正直働いてみないとよく分からないから、そういったことを良いと感じるように、沢山の企業の説明会を受ける中で価値観をチューニングしていく感覚で就活をしている。

 

・うちの会社儲かってるなぁと思いながら仕事をしたいな。皆そうだけれども。就活生だし意識高くいくよ。

・その「儲かってるなぁ」って何なのだろう。それならば大手に行った方がいいのだろうか。

・なぜそう思ったのかと言うと、例えば大学生の時ダイソーでバイトしていたのだけれど、小さい割にめちゃくちゃ儲かっている店舗で、いわゆる大型店舗を除いたら指折りに高い売上高だった。それがめちゃくちゃ快感で、レジはピークの3時間常に10人以上並んでいるのをひたすら裁くような感じでものすごく忙しかったのだけれど、それでも売り上げ高が高いから嬉しくてそんなに苦ではなかった。

・それから今大学院で研究をやっていて、「正直ライバル研究室の方が3歩くらい先のいい研究をやってるんだよなぁ。我々は正直遅れているのかしらん」と常に思いながら研究を行っていて、それはそこそこのストレスである。「我々は世界トップだ、時代をリードするんだ」と思いながら研究を行うことは至上の快楽なのでは?と思わなくもないから。

・そうなると超絶大手なメーカーを目指した方がいいのだろうか…、分からん。

 

 

・あと私こないだ気が付いたから宣言しておくのだけれど、入社したら様々な価値観が変わる気がするし、それは恐れることでも恥ずかしがることでもないし、だから「今の私の価値観」を信じて就活をしていい気がした。今私がいいと思っている価値観が違っていたらどうしよう。間違っていたと後から気が付いたらどうしよう、と思って恐怖していたのだけれど、それは普通だし、入社してから違ったな、と思ったら3年で転職すればいいんだ、多分。

 

だから、今の私は、化学科の学生がメジャーで行くから化学メーカーに就職したいと思っているし、分野で言えば有機合成か、もう少し拡張して有機高分子合成がやりたいし、つまり製品で言えば

  • 機能性高分子(樹脂・プラスチック・フィルム・ポリマーなどの言葉の方がイメージがしやすいか)か、
  • ゴリゴリ低分子有機合成系(農薬、医薬原体など)

を希望している。そしてその2択なら市場規模と取引業界が前者の方が広い。つまり受けられる企業の選択肢が広い、入ってから選べる分野が広い、言い換えれば潰しがききそう。だから、今はどちらかと言えば前者を希望している、ということである。

そしてこの価値観を私は信じる。1年後違ったな、と思ったとしても、それはそれでいいので、転職したいならすればいいし、まあここでいっか、と思ったらそのまま居座ればいいのだ。

 

だって私高校生のときは博士に進学するつもりマンマンだったけれども、今はその選択肢は全く見ていないし、それは別に後悔していない。高校生の頃から今まで思い描いていた、私のやりたい「研究」というものは、多分アカデミアでなく企業での研究開発の方が近い気がすると気づいたから就職するのである。

3年生の時も、今の私には有機化学のそれぞれの研究室の研究内容について、どれも面白そうだし違いが分からないから雰囲気で決めよ、と思って斎藤研究室にした。そしてその選択は間違っていなかったと思っている。

今の私はもう少し知識がついて、研究内容に対する解像度が上がったから、それぞれの研究の違いとか、分野の違いとか、面白さの違いが分かる。正直椎名研究室みたいな古典的ゴリゴリ有機合成の方が王道感があってそっちが良かったなと思う瞬間は結構ある。

だから各化学メーカーの製品や取引分野に関しても、今の私はそんなに解像度が高くない。人より余計に1年やって去年よりは上がった。だからどこかの会社に入社後に解像度が上がって「あっちの分野の方が良かったな」と思ったとしても、それはまあ神様の思し召しと言うことで過ごすし、どうしてもなら転職すればいいと思う。

転職難しいのかな?同業他社に転職って難しいのだろうか?素材メーカーから農薬メーカーとかに転職って難しいの?学ぶ分野が違うし難しいのかな?分からん。誰か教えて詳しい人。

 新卒としては、迷ったならば、新卒では入れるが転職では難しい方を志望したいよ。

 

 

ついでに言うと私の今の研究分野は、敢えて言えば構造有機化学と合成有機化学の間のような分野で、椎名研究室みたいな、ゴリゴリ古典有機合成や反応開発じゃないし、そのような分野の学生に比べれば、私は他の分野の勉強もしているから単純な有機合成の知識は足りないと思うし、錯体や高分子や材料に片足突っ込んでいるし、その意味でもむしろ高分子の方が私は向いているのでは…、みたいな思いはある。

 まあ多分そこにコンプレックスを抱く必要は無くて、多分十分有機化学は勉強してきているから、私がやりたいと強く希望すれば農薬や医薬原体のような研究は出来るのだろう、と信じている。

 

 

私、人生の途中で自分の価値観を変えることに対して、非常に良くないことで恥ずべきことと思っている節があるのだけれど、多分そんなことは無いんだろうな。人間の価値観は時代や状況や環境や年齢によって移ろいゆくもので、それは自然なことだし、多分ちっとも恥ずかしくないんだろうな。頭では理解している。朝ドラ「花子とアン」で平塚らいてうも「考えは変わる物なのよ」と言っていた。

小学生の時に読んだ小説「おてんばエリザベス」で、最初エリザベスは親に入れさせられた全寮制の学校にものすごく行きたくなくて、こんなところすぐに出て行ってやる、どうにかして出て行ってやると色々計画していたのだが、いつの間にか価値観が変わったのか「こんな学校喜んで過ごしたいわ!」と言っていて、私はそのエリザベスが非常に恥ずかしい存在だと、当時思ったのですね。

でも多分そんなこと無いんでしょう?エリザベスは別に恥ずかしいやつでもないんでしょう?

もっと具体例を挙げれば、なんだろ、司法試験を諦めて民間就職するとか、第一志望校は今の偏差値より3ランクくらい上を志望しておいて、結局その2ランク下の学校に落ち着くこととかは、別に普通なのでしょう?むしろ他人は結果しか見ないからそんなことどうでもいいんでしょう?

 

 

 

 

 

私、住めば都だと思う精神が高いから、誰が見てもブラック企業に入ったとしても、この会社は最高だと思える自信がある。だからこそいい会社に入りたいけどね。ブラックだと感じる能力が低いから悪い価値観に洗脳されそうだから。いい価値観を持っている企業に入りたいね。

私会社に指示されたら詐欺も横領も粉飾決算もやる自信がある。だからそんな指示をされないクリーンな会社がいいなあ。

 

 

今の研究室だって教授のパワハラはひどいが、でもいい研究室だと思うし、入ってよかったと思うもの。

 

 

 

 

・話は変わるが、全国どこでもいいですで就活していたけれど、やっぱり関東に就職したくなってきちゃったな。選べば関東に研究所がある会社って結構あるんだなあと知ったというのもある。大手でないとさらに増える。それならそっちの方がいいのかなぁと最近思ってきちゃった。

去年から、関東に研究所があれば10点くらいは加点していたが、大阪に研究所があると聞くと20点くらい減点する感じに価値観が変わってきた気がする。

ただし、親の出身は広島なので、中国地方ならむしろ可である。

 

 

・あとそれから、理学部化学科にわざわざ希望して入った人間として、「研究開発職」を希望する、と主張するプライドくらいは持っておこうと思った。もちろん他の分野が悪いわけではなくて、それぞれの面白さがあると思うし、実際新卒で生産技術や技術営業に配属されたとしても、やる気をもってやりますが、やはり理学部出身のプライドとして、私は研究開発がやりたいと主張する。

ちなみに基礎研究と応用研究(開発)はどちらでもいいと思っている。そこを区別する解像度が私はまだない。

 

 

 

以上つらつら書いた。

推敲せず上げる。