コアタイム外にやらねばならない仕事が多すぎる
我々は実験をすることが仕事なのです。
営業職で言えば、定時の間は営業先に行くことが義務で、オフィスにいたら怒られるじゃないですか。
我々は実験卓が営業先のようなものなので、コアタイム中は出来るだけ実験卓にいて、デスクにずっといると怒られる訳ですね。
しかし我々には、やらなくてはならないデスクワークも沢山あるわけですよ。
それらは定時(8時)後に残業してやる必要があるわけですが、定時後の2-3時間じゃ終わらないのですね。あと普通に実験が終わらなくて残業することもままあるからそのあとデスクワークするとなると本当に終わらないのですよ。
大学は23時に閉門で、それ以降は宿泊届を出して泊まることとなる。23時までにデスクワークが終わらなかったら、最近私はカジュアルに宿泊をしている。
終電が1時とか2時とかにあると一番いいのですが、そういう訳には行きませんね。
徒歩圏に自宅があるような地方国立一人暮らし学生が本当に羨ましい。東京ど真ん中でそんな場所には住めない。
朝は8時起床なんだからあと2時間早く起きなさいよ、とはよく言われる。それができたら苦労しないんじゃ。若者は普通夜型なんだ。
コアタイム外にやりたいデスクワーク
・実験ノートの記入、実験計画
・実験に必要な論文探し、論文読み
・NMR解析
・プログレスレポート
・ジャーナルクラブ
・有機化学のお勉強
(・妥協しているけれど本当は洗い物もコアタイム外にやりたい)
(・TLCを切ったりキャピラリーを引くなどの雑用もコアタイム外にやりたい)
(・NMRを取ること自体も、空いているので夜にやりたい)
私できることなら研究室の外で研究のことを考えたくないんですよ。これで心身の健康を保っているのですが、社会人としてはそういう訳にはいかないのでしょうか。研究室に泊まることは厭わないので、家で研究のことを考えないことを許してほしい。
実験する時間と同じくらい、実験以外の作業をする時間があると最高なのだけれど。
まあ今日も研究室に泊まって雑用を片付けるのだ。
5/11 雑記 / 典型的な躁期ではないか。
今朝の4時半です。気づいたら空が明るくなっていてびっくりしている。
最近やる気に満ち溢れた上で怒りっぽくて、典型的な躁病期間な気がしてきました。
やる気と怒りっぽいって両立しなくないか、と今まで思っていたが、なるほどこういう感じか、と身をもって感じています。
最近、仕事が貯まるとカジュアルに泊まって仕事を片付ける。
今日もデスクワークが結構たまっていたから片付けた。プログレ以外はひと段落したらもう朝の4時半ですってびっくりだわ。
予備校の先生も言っていたけれど、書類と言うのは夜長に一人で書くのが最もはかどりますね。家には私が一人で集中してデスクワーク出来るスペースがないですから。あおラボの机の高さが私にベストマッチ過ぎて快適なんですよね。
来月引っ越しするのですけど、私のリモート会議用に机を買ってくださるそうだから、同じ高さをリクエストしておこうかな。私は机も椅子も低めが好き。特に椅子は低めが好き。
週2レベルで私は好きに研究室に泊まっているけれど、私は楽しいのだけれど、それで周りの人間に迷惑をかけていないかだけが私は心配だわ。躁って周りが見えなくなるから。
皆ももっとカジュアルに研究室に泊まればいいのに。
研究室に泊まるの、広いし静かだし暖房冷房かけ放題だし、ポットも冷蔵庫もあるし、寝袋もマットレスも買ったし本当に快適なのだけれど、
緊急事態宣言を受けて地下にあるシャワールームが使用禁止になってしまって、非常に困っております。駅前にある銭湯か自由空間に行けなくもないが、面倒くさいし、流しで髪を洗うことを計画している。
それから、研究室の目の前にあった24時間営業の業務用スーパーが、これも緊急事態宣言を受けて夜間休業(1:00-6:00)するようになって、これも結構困っている。実験がひと段落ついた2-3時に買い物に行けるのがとてもよかったのに。
机上の空論なのだけれど、私の理想のタイムスケジュールを書いておくね。
8:00-10:00 デスクワーク (J. C. exp.など急を要さないもの) 泊まり込んだ時以外で8時に来れた試しはない。
10:00-13:00 実験
13:00-13:30 お昼ご飯
13:30-20:00 実験
20:00-20;20 夜ご飯
20:20-23:00 (J. C. exp.)
23:00-1:30 洗い物など危なくないラボ作業(夜のコアタイム)
1:30-2:00 ためておいたNMR測定
2:00-4:00 急を要するデスクワーク、実験ノートを書く、明日の予定を立てる
10時-8時のコアタイムはずっと実験をしていたくて、実験というのは実験卓て実際に反応をかけるor精製をすることを指す。実験ノートを書いたり、NMRの解析をしたり、洗い物をしたりは出来るだけ含みたくない。それは安全に気を配らなくていいコアタイム外にやりたい。
今日思ったのだが、このスケジュール感だと教授とのディスカッションの時間をねじ込むのが難しくて、ついつい後回しにしてしまう。私は一度実験卓に行ったら8時まで帰ってきたくないのだから、ディスカッションすることがあるなら出来るだけ朝一にするべき。教授なんだから朝一だろうが、予定が無ければ私のディスカッションを受けてくれるはずだ。
ちなみに今日テンション高く機嫌がよくこんな夜中(というか朝)まで張り切れたのは、コアタイム中に色んなひととおしゃべり出来たことが大きいと自分で思っている。
あと先週失敗してどうしようと思っていた実験がうまくいったこと。
今日は4年生たちとぬいぐるみの話とかLATEXの話とかできたし、N山とA列車で行こうの話もしたし、Y田とミサミサの話と教授ラブな卒業生の話をした。
だからめんへらさん的なあんまりよくない自己肯定感が満たされているから、満足して実験にまい進できるんだ。
こんな現金な私は性格が子供っぽいから直すべきなのだろうがやり方が分からん。
支離滅裂に書いたが以上。いい加減寝る。目が覚めたら五時でした、よ。
助けて
助けて
最近毎日毎日ブチ切れちゃうよ
自分でも地雷のポイントは分かりやすいと思っていて、悪いと思っていなかったことが実は悪いと分かったとき、それを認められなくて騒いでいるのね。
例えば昨日は、妹と一緒にスーパーに買い物に行ったのだけど、「ちょっと会話の声がうるさかったかもしれないから反省しなきゃね」と妹に煽られたので、小一時間キレまくったのね。
今日は、妹に「お母さまが返ってくるまでに皿洗い終えておいてね」と言われて、作業途中だったから本当に中断したくなかったのだけど、しょうがないから録画したテレビでも見ながら皿洗いしていたのだけど、そんなときに両親が返ってきて、テレビは隠して消さなきゃいけないし(隠れてテレビを見ていたということも露見するので恥ずかしい)、お母さまに隠れてお茶会していた証拠も全然隠滅できなかったし、その失態を事前に妹に指摘されるという体たらくで、お母さまにも妹にも馬鹿にされたくなくて先手を打って騒ぎまくったのね。
私は悪い子ではいけない。特に、妹には常にマウントを取れる状態ではないといけない。彼女にマウントを取り返されることは、私の存在意義を揺るがすほどの大事件なのである。
このような価値観を持っている姉妹の姉は多いと思うのだけど、どうなのでしょうね。知り合いにいないから分からない。
この間助教に言われて発狂したのも、同じ感情が原因である。悪くないと思ってやっていたことが実は間違っていたと言われてパニックになっているのよ。(具体的にどうとかについては、悔しすぎて仕方が無くて悔しすぎて仕方がないので、まだ言語化出来ない。)
「助教先生に煽られたこと、一生忘れないから」は何度も何度も頭の中で呟いたし、何回か本人に直接言いそうになった。思いとどまったけど。逆恨みなことは知っているから。
『メンヘラの精神構造』(加藤諦三)にも書いてあったけれど、メンヘラのぶちぎれは、その原因が理不尽であればあるほど、激しくなるのですよ。見事にその通りでございます。
私が悪い子であるという事実に耐えられないのがメンヘラなんですよ。
私は悪くないもん。
未だに定期的に思い出す逆恨みエピソードっていくつかあって
・中学生の時、友人のダンスの発表会に招待されたから別の友人と行くことにして、花束でも買って行ってやろうかということになったのだが(予算300円)、友人が「花なんて貰っても嬉しくないだろうから雑貨でも買ってこ」と言って何かの雑貨を買ったのだが、それでも花をあげたかった私は100円で(今思えばたたき売りに)売っていたパンジーの花束を買って一緒にあげたのね。
でも他の花束と比べたらしょぼしょぼのしょぼで、「これが予算300円だったらもうちょっとは豪華な花を上げられたのにな」と後悔した私は、そこから10年間、花屋を見かけるたびに、300円で買える花束を探しては「これにすればよかった」と後悔するということをしている。
しかしいま言語化して思ったが、300円だろうとしょぼしょぼ花束になることは変わらないし、中学生は中学生らしく、変に大人に擬態しようとせずに、雑貨でもあげる友人の選択の方が正しかったのでは…?と25歳になってもう一度振り返ってみて思うな。
つまり私が間違っていたのか…。その友人には10年も、理不尽な上に的外れな恨みを抱きまくっていて、悪いことをしたな。
いやでも私は、花束をあげたかったわけだし、別にあれでよかったのかな…。よく分からないです。
私の研究室の2つ上の先輩であるS村さんに怒られたことはすごく沢山恨みに思っていることがあって、何度も何度も思い出しては悔しくて泣いている。ちょうど3日前も思い出しては泣いた。
別に私が100悪くない、セクハラ会話を聞きまくったこととかは本当にどうでもよくて、だって私は悪くないからショックを受ける必要が無い。先輩に怒られたけど、当時の私は悪いと思っていなかったことについて、複数、思い出しては怒りと恨みに打ち震えている。
ただ、現在私がうっかり上の立場になって思うが、当時の私は相当なポンコツだったし、素直に謝れないプライドの高いダメな後輩だったし、何より実験が下手くそなぽんこつだったので、彼は毎日私にイライライライラしていたことでしょう、とは思っている。彼を不快にさせてしまったことは申し訳ない。
彼は父に似ている。(いや、実際は多分あまり似ていないが、私が抱く印象が似ている。私が似ている、という人は基本、私が同じ印象を抱く人、と言う意味で使っている。)仕事が出来るところ(ここが一番大きい)、声が大きいところ、野球が好きなところ、このあたり。
私、毎日毎日浮かぶこの疑念を頑張って頑張って払拭しているのだが、もしかして私は職場のお荷物なんじゃないだろうか。
教授や助教は、本当は自分から退学してくれないかな、と思いながら接しているのではないだろうか。
それは言いすぎだとしても、もう少し大人しく過ごしてくれないだろうか、と思っているのではないだろうかという懸念は常に持っているべきであろう。
実験をしている時だけが、その懸念から忘れさせてくれるから、だから実験が好き。
今思い返したが、やはり定時過ぎているからってデスクで酒飲んで管を巻くのやめよ。
流石に。4階とかで酒飲んで管を巻こ。
実験依存。
分かった、私は実験依存症なんだわ!
4月の前半2週間、ものすごくイライラしていて、不機嫌で仕方なくて、家族にご迷惑ばかりかけていたのだけど、ここ1週間は比較的精神状態がよろしくて、なぜだろと思っていた。おそらく満足いくくらい思いっきり実験が出来て機嫌がいいのだ。
4月の前半は、やれ練習実験だ文献紹介だで全然自分の実験が出来ていなかったのがストレスだったのだ。
(まあ一般に、新しい生活や、後輩指導や、自分の仕事が進まないことはストレス源となると考えられるが。)
実験をやっている間だけが、私の存在に疑問を抱かないで済む。
実験をやってい間だけ、私が役に立っていると思うことが出来る。
斎藤先生のお役に立つことが、今の私の存在意義である。
助教への恨みつらみ
(論理的に書く気力が無いので、婉曲的だし支離滅裂です。)
違うのよ。私はメンヘラだから誰かに恨みをぶつけていないと生きていられないの。
去年はずっと同期の村上だったのだけど、私が留年して彼は先に卒業してしまったでしょう?
最近は後輩の安田だったのだけれど、急に最近私の恨みの矛先が助教の先生に向いている。
たすけて
助教の先生は私のこと馬鹿にしているもんね?
今までの私の3年間は何だったの。全部無駄だったって言うの?
しねしねしね
お前なんか死んでしまえ
誰か私を慰めてほしい。
お前は十分優秀だから心配するなと言って欲しい
しね
でも東大生なんか、私が泡吹いて倒れて泣きながらやれないようなことでも、へでもなくこなしてしまうのでしょう?
しねしねしね
死ねばいいのに優秀でない私なんか
優秀でないお前なんか生きている価値が無い。
M3にもなって、新しく入ってくる後輩が私より優秀だったらどうしようなんて不安に苛まれているらしいよ?あほらしいね。今まで勉強してこなかったツケですね。
M3にもなってそんな不安を抱えるくらいの実力しか抱いてこなかったんですって。無能ですね、私。
でもさ、私が教えているんだから私より優秀になってくれなきゃ困るよねみたいな思いあるよね。私ならこうやってきちんと教えたのに、ということはきちんと教えている訳で。
しねしねしねお前なんか死んでしまえ
優秀でない私なんか死んでしまえ
私は承認欲求の強いメンヘラなので、研究や勉強のモチベーションは、教授に褒めてもらうことなんです。組織の人間に「すごいね」って言ってもらうことなんです。化学界なんかどうでもいいんです。
教授に、「お前のおかげだよ」「お前は俺の役に立ったよ」「お前はすごいね」「お前は偉いね」って言ってもらうために頑張っているのです。
助教の先生は私のことを見限っているのでしょう?
そうよね。無駄にプライドの高いM3なんて教えるのも面倒くさいわよね。
プライドの崩し方が分からない。
さっきから叫びすぎて喉が痛いし、色んな所を殴ったから腕が痛い。
しんどい
しんどい
しんどい
誰も私のことを認めてくれない。
お友達が欲しい
女友達が欲しい
私が有機化学が出来ない無能でも気にしない友達が欲しい
私どうして今まで全然勉強してこなかったのだろう
私は一般入試どころかセンター利用でこの大学来たけれど、推薦でここに来た人間の方が優秀だと私は思う。
自学自習の習慣がついているかどうかが大事なんだよ。
妹の自己肯定感を奪うような姉になりたくなかったのに、おそらく「俺より優秀になるな」という言外の圧力を受けまくっていたのじゃないだろうか、彼女。
しんどい
誰か私をすごいねって言って欲しい
研究しなくちゃ
やっぱり私は優秀じゃなかったんだなぁ
やっぱり私は優秀じゃなかったんだなぁと思った時の対処法が分からない。酒飲んで忘れるしか思い浮かばない。
私はメンヘラだから、私は優秀だと思い込まないと生きていたくないし、逆に言えば思いこめばどこまでも生きていける。
謙虚さが欲しいな
「私間違ってないもん!!!!!」と暴れるしか能のない猿が
お父様が私のことを馬鹿にする
村上の存在を母には言ってもいいけど父には知られたくなかった。絶対馬鹿にするから
私は死にたい。優秀でない私は死ぬべき
優秀でない私は死ぬべきと何度も言っているのは、「誰か私のことを優秀だと言って。じゃないと苦しくてつらい、死んじゃいたくなる」の意味である。
改行ばかりでだらだら文章を打ったらすっきりした。
JACSとAngeのcurrennt issueのページを、悔しいと歯噛みしながら、悔しいと泣きながらとりあえずショートカットをデスクトップに置いた。
悔しい
吉越先生はどうせ私のことを馬鹿にしているくせに
(私のことを認めて。私のことを褒めてほしい)
論文のひとつもまともに読めないおこちゃまのクズ人間だと思っているくせに。お前なんかに修士号を与えたくないとも思っているくせに。
どうせ世界中の人間が私のことを馬鹿にしているくせに
しねしねしね
どうやったら優秀になれるの????
どうしたら吉越先生は私のことを褒めてくれるの????
恥ずかしい。
こんな体たらくで、「私院生としてちょっとは成長したかしらん」とか奢っていた就活生の頃の私が恥ずかしい。惨めだ。恥を知れ。お前は恥ずかしい存在だ。
死ね死ね死ね
だれか私のことを優秀だって褒めてよぉ
とりあえず恥ずかしくてみじめで情けなくて仕方ないけれど、この惨めさを耐えて論文を眺める習慣を得られれば先生は私のことを褒めてくれるの???
しねしねしねお前なんか死んでしまえ
しんどい
私のことを認めてくれない人間なんんてみんな死んじゃえばいいのに
しんどい
苦しい
誰か私のことを褒めてほしい
こういうところがメンヘラだと言われるのだぞ
いいよ私はメンヘラキャラで売っているんだ
メンヘラのヤリマンなんだ
私のことを認めてくれるなら誰にだって股を開いていた時代もあったのだ。
ああしんどい
誰も私のことを認めてくれない
誰か私のことを褒めてよぉ
岡田育さんのエッセイ『嫁へ行くつもりじゃなかった』/ロールモデルについて
最近、岡田育のエッセイ『嫁へ行くつもりじゃなかった』を読んでいる。
ものすごく面白いしものすごく共感する。「こんなに感情移入して読んでいいのか?」というくらい。
たとえば
・理想の男性が、機械いじりが好きなメガネの理系男子で、自分とは違う方面のオタクなこと
・年の近い妹がいる長女であること
・変わったひとであること
・はてなブックマークを知っていること
このあたりに非常に共感した。他にもこまごまとした部分に共感した。
夫であるオットー氏が非常にいい人で、私もこんな旦那さん欲しい!羨ましい……!!!
と終始思いながら読んだ。
岡田さんは、文章から伝わりましたが、そりゃあもう変わった人で、そしてエネルギーにあふれる人で、「エッセイを読んでいる私としてはめっちゃ面白いけど、これは友達にいたら面倒くさいぞ…!」と思いながら読みました。(つまり私も面倒くさい人間なのか…?ごめんね)
この岡田さんを、オットー氏の懐の広い度量をもって受け入れているんだなぁとも、端々から感じました。
まだまだ1章しか読んでいないのですが、会話文のような軽い語り口で非常に読みやすいです。続きがたのしみです。
ここから話が少し変わるのですが。
私が大学生のときは、トイアンナさんのブログを読み漁り、彼女に憧れていた。
でも私は慶応卒でも、圧倒的成長ができるマーケティング職でも、外資系勤めでも、フリーライターでもないし、大手企業勤めですらないから、こんな人に憧れるのは分不相応だから辞めるべきだ、と最近思っていた。
それで最近新しいロールモデルを見つけようと色々と探している。
この間、横嶋じゃのめさんの『合理的な婚活』を読んだ。
これも非常に羨ましかった…!三田くんがいい人過ぎて…!三田君バラを食べたりムダ毛を剃ったりするんだよ…!面白い(interestingな)人だね…!ふたりで一緒にぷよぷよやっているんだって…!羨ましい…!
と歯ぎしりしながら読んだ。
(ちなみに個人的にはあの漫画は三田君が出てからが面白いので、1巻はけっこうしんどいし読まなくてもいいと思う。2巻だけ買った。)
でも横嶋さんも慶応卒で大手出版社の広告営業職である。こんな人は私には分不相応だ。
それなのに今度は岡田育さん(慶応卒、大手出版社編集を経てフリーライター)とかいう似たような人に傾倒している。
妹には「諦めなよ」と言われた。「というかおねーちゃんはそれらの方と比較的近いよ。遠慮なく目指しなよ」とも。
そうか、諦めるか。はてなに入り浸っている時点でそりゃそうなのか。
家で仕事ができない/今年の文献紹介についての日記
私は家で仕事ができない。
子供のころから、家で勉強しない生活だった。
小中なんてろくすっぽ勉強しなくても成績が取れたし、たまに勉強する時も、塾や公民館の自習室で行った。
高校も予備校も大学も基本的に自習室で勉強していた(そもそもあまり勉強はしていない)。
うちは利便性全振りのマンション住まいで、自室が妹と一緒なことが大きな原因である。妹が寝ている横で電気をつけて勉強なんてしていられない。何より妹の前で勉強するなんて恥ずかしくてお互いみじめになるからできない。我々姉妹は、家で勉強の話題を基本的にしない暗黙の協定を結ぶことで、仲を良く保っているのである。
研究室で文献紹介を進める
さて今研究室に配属されて、有難いことに研究室に自分のデスクが配置された。紙切れ一枚出せば研究室に泊まり放題住み放題である。
今は春休みで、私は今週1週間は実験をしないと決めた。でもやらなくちゃいけないデスクワークは溜まっている。文献紹介が来月の中頃なのである。3月中に草稿は仕上げるくらいの勢いでいきたい。
(ちなみにいうと文献紹介とは、全合成の論文を適当に1つピックアップしてその合成スキームを事細かに説明する、ゼミの一種です。)
家でできるならば全然問題ないのだが、ぶっちゃけ研究室に来た方が10倍くらいはかどるから研究室でやることにする。やはり私は家で仕事をするなどできないのだ。ついでに言うと昼より夜の方が作業がはかどるので夜に泊まって作業することにする。昼は遊ぶ。
風の噂で聞いたどこかの院生が、午後3時に来て朝5時に始発で帰る生活をしていると、まだ学部生のころに聞いて、研究室はげに恐ろしき場所なりと恐怖したのだが、いざ院生になってみると、その生活が楽であろうことはよく分かる。我々の研究室はそのような夜型生活は禁止なので春休みの今しかできないが、やっていいならそんな生活を送りたくなってしまう。
月曜火曜と、家で頑張ってデスクワークをしたけれど、全然集中できないし母や妹に当たり散らすし最悪だった。2日かけて正味8時間くらいしか集中していない。反省して研究室に来たところ、夜20時から朝7時までぶっ続けでデスクワークに集中することができた。この成果の差よ!!
特に文献紹介というものは、夜長に一気に仕上げるのが一番効率いい業務なのですよ。3晩くらいかけてようやくある程度形になった。「あとは鍵反応と分からない反応だけ」の段階まで進むことができた。ここから先は昼間にきちんと頭を回しながら考えた方がいい。逆に言えばこの段階までは、頭をあまり使わない半分作業なのである。年次が重なるごとに、今までの蓄積が使えるから、頭を使う部分がどんどん減ってきているのである。
一応所要時間を記録していたのだが、この段階までに27.5時間を使っている。一日8時間使えれば3日で終わる量ということだな。あと半分ちょいくらいの時間をかければ終わると思うので、まあまあなペースで進められていることになる。
選んだ文献について
今年は見栄を張ってボリューミーな文献を選んだので50ステップ近くあって、やってもやっても終わらなくてひいひい言っていましたが、インタレスティングでエレガントな合成スキームを追う作業は楽しくて好きです。
具体的にはこれです。natureに挑戦しようかと思ったけどやめた。大正義JACSです。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.0c12948
筆頭著者の Fürstner氏は、高知・ヒュルスナークロスカップリング反応で有名なあのFürstner氏である。
どの論文にしようかな、といくつか論文を眺めていたら、インド人のポスドクが「このFürstnerはすごい人だよ!君はこの論文を紹介するべきだよ!」と話しかけてきたので、この論文にすることにしました。
高知・ヒュルスナークロスカップリングは、塩化アリール・アリールトリフラート・アリールトシラートとGrignard試薬を用いる、鉄触媒によるクロスカップリング反応。Fe(acac)3錯体とAr-Clの組み合わせがメジャーだそう。
実はこのような長い論文の方が、書けば終わるから意外と楽なことを知っている。JACSは細かいところまで丁寧に書いてくれている論文が多いしね。実は短めの論文の方が、省略が多くて頭を使うから難しかったりする。
去年について
去年の私はこれと就活の両立ができずに留年を決めました。
しかし今年文献紹介をやっていて思うが、就活と文献紹介を同時進行でやるのって無理だよ。だって文献紹介って大体50時間はかけないと満足いくクオリティにならないんだよ?(もちろん手抜きすればもうちょっと短くなる。)そんな時間就活中にひねり出せないって。物理的に可能だとしても心理的にできないって。
学部時代に実験レポートを書いていた時から思っていたのですが、手抜きして最低限の品質のアウトプットを仕上げるって意外と難しいのですよね。手間をかけて品質を最大まで上げたものを作る方がはるかに楽。少なくとも心理的に楽。
しかし、社会人に求められるのは、前者の、手抜きして最低限の品質のアウトプットを仕上げる能力なのではないかなとは思う。私はそれがうまくできなくて挫折しているので、私はやはり社会人に向いていないのかもしれない。
久しぶりに完徹した朝7時にべらべらと書いた。本日は以上。